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内科

一般内科

一般内科では、日常に起こる様々な体調不良のことについて診療を行っています。熱、咳、鼻水といった風邪症状、吐き気や下痢といった消化器症状、胸の痛みや脈の不整といった循環器症状、頭痛やめまいといった神経症状、腰痛、関節痛といった整形症状など、ジャンルと問わず様々な心配ごとをご相談ください。

重篤度や緊急性を考慮しバランスよく診察します

多くは一過性の症状で軽症であることが多いと思いますが、なかには重篤な病気が隠れていることがあります。発症状況、症状の経過、背景にある基礎疾患など、様々な情報から症状の原因を推理していくこと、これこそが総合内科医の醍醐味です。状況に応じて採血検査やレントゲン検査を行います。必要があれば他施設でのCT検査なども追加します。かといって重篤度や緊急性を考慮し、過剰な検査は行わず、バランスよく診察させていただきたいと思います。

治療も臨機応変に行います

1回の受診では原因が特定できず、お薬で様子を見ながら経過をみることが大事なこともよくあります。多くはウイルス感染などの一過性の症状であることが多いと思います。その場合には症状を緩和するようなお薬を処方しますが、あくまで治すのはご自身の免疫力です。過剰な抗生剤処方は薬剤耐性を作り出すリスクがあるため避けたいと考えています。もちろん細菌感染などの抗生剤治療が必要なときには、十分な量を十分な期間使用することが大切です。クリニックでの診療では不十分な対応となる可能性があるときには、速やかに信頼のおける専門家の先生にご紹介させていただきます。

高血圧

体を動かしたり、緊張したり、日常生活のちょっとしたことで血圧は変動しています。一過性の血圧上昇は高血圧とはいわず、慢性的に血圧が高いことを高血圧といいます。目安としては上の血圧が140mmHg以上、もしくは下の血圧が90mmHg以上とのときには、高血圧が疑われます。

高血圧の原因

多くは肥満、塩分の取りすぎ、運動不足、お酒の飲みすぎ、喫煙などの生活習慣によるものです。また血圧が高めになりやすい体質は遺伝すると考えられており、身内に高血圧の方が多い場合には注意が必要です。また副腎や甲状腺などから分泌されるホルモン異常や、腎臓に関する病気、睡眠時無呼吸症候群などが高血圧の原因となっていることがあります。若い方での高血圧や薬が効きにくい高血圧では注意が必要です。

高血圧を放置するリスク

血圧が高くても症状がない人がほとんどです。高血圧が怖いのは、突然の脳卒中や心筋梗塞などの生命にかかわる重篤な疾患がおきるリスクが高くなることです。また高血圧は腎臓にも悪影響を及ぼし、人工透析の原因にもなります。最近では認知症のリスクであることもわかってきました。
日本ではおよそ4000万人以上が高血圧といわれており、そのうち高血圧を放置している人が1/3もいるといわれています。

高血圧の治療

血圧を下げることはあくまで通過点であって、血圧を下げることで脳や心臓、腎臓などの大切な臓器を守ることが本来の目的です。
まずは食事を見直すこと、運動を日常生活にとりいれることを考えます。塩分を控えめにし、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が有効です。肥満のあるかたはダイエットをおすすめします。こうした生活習慣の見直しをおこなっても血圧が十分にさがらないときは、降圧薬を始めます。お薬をはじめても、生活習慣の注意が大切であることは変わりありません。

脂質異常症

脂質異常症とは、血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪が多い状態のことをいいます。コレステロールには、余分なコレステロールを血管の壁に沈着させ動脈硬化を引き起こす「悪玉」(LDLコレステロール)と、余分なコレステロールを肝臓に回収する「善玉」(HDLコレステロール)があります。LDL値が140mg/dl以上、HDL値が40mg/dl未満、また中性脂肪は150mg/dl以上で脂質異常症と判断されます。

脂質異常症によるリスク

脂質異常症になっても自覚症状はありませんが、動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中、大動脈瘤などの重篤な疾患のリスクが高まります。脂質異常症の方は高血圧や糖尿病も合併していることも多く、これらは動脈硬化を進行させるリスクがさらに高まります。

脂質異常症の原因

動物性脂肪の多い赤身肉やコレステロールを多く含む食品(卵やマヨネーズなど)を取りすぎていませんか。また炭水化物(とくに糖質)の食べ過ぎにも注意が必要です。エネルギーとして消費されなかった余分な糖質は皮下脂肪や内臓脂肪として貯蔵されます。またアルコールも糖質が多く含まれ、肝臓にたまった中性脂肪は脂肪肝の原因にもなります。
なかには家族性の遺伝体質による場合がありもあります。この場合は一層注意が必要です。

脂質異常症の治療

食事の見直しと運動が基本となります。油やコレステロールを多く含む食品、炭水化物の制限を行います。運動は中性脂肪を低下させ、「善玉」コレステロールを上昇させる働きがあります。肥満の方はダイエットしましょう。無理なく継続することが大切です。
脳梗塞や心筋梗塞などの既往のある方、糖尿病のある方、遺伝性の方は積極的にお薬による治療を行います。「悪玉」コレステロールや中性脂肪の数値をさげることで脳梗塞や心筋梗塞を予防することが重要です。

糖尿病

糖尿病とは血液中の糖(血糖)の濃度が高くなりすぎる病気です。本来、血糖は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって細胞に取り込まれ、血液中の糖の濃度は一定の範囲におさまるようにコントロールされています。糖尿病では、インスリンの働きが弱くなったり、インスリンの分泌が悪くなることによって血糖が高い状態が続いてしまいます。はじめは無症状ですが、このような状態が長く続くと血管を痛め、さまざまな重篤な病気を発症することにつながります。

 

糖尿病の症状

はじめは症状がなく、糖尿病になっていることに気が付いていない方も多くいます。血糖値がかなり高くなると様々な症状がでてきます。

  • 喉が渇く
  • 水をよく飲む
  • 体重が減る
  • 疲れやすくなる
  • 足がむくむ
  • 手足がしびれる
  • 傷が治りにくい
  • 手足がしびれる

血糖値が極めて高くなると意識障害に至ることもあります。

糖尿病の種類

1型糖尿病では、自己免疫系の異常などによって、膵臓からインスリンがほとんどでなくなってしまっています。毎日のインスリンの注射が必須となります。
2型糖尿病では、インスリンの働きが弱くなったり、インスリンの分泌が悪くなることによって血糖値が高くなります。2型糖尿病の原因としては、遺伝的な影響に加え、食生活、運動不足、肥満などの生活習慣の影響が大きいといわれています。

糖尿病によるリスク

糖尿病のこわいところは、何年もの間放置されていると、突然命にかかわるような重篤な病気を発症したり、透析や失明などの生活の質を大きく落とす病気を引き起こしたりすることです。
動脈硬化がすすみ、大きな血管がつまってしまうと、脳梗塞、心筋梗塞、抹消動脈疾患、足壊疽などの病気を引き起こします。また細かい血管にもダメージを与え、手足のしびれや感覚異常などの神経障害、網膜症(失明の原因)、腎症(透析の原因)などの病気を引き起こします。

糖尿病の治療

まずは生活習慣の見直しが大切です。食べ過ぎと運動不足のよる肥満が最大の原因ですので、これらの見直しを行います。それでもうまくコントロールできない場合には飲み薬を始めます。1型糖尿病の方ははじめからインスリン注射が必要となります。

高尿酸血症・痛風

痛風の原因となる高尿酸血症は、血液検査で尿酸値が7.0mg/dlを超えるものとされています。しかしそれ以下でも腎機能障害を引きおこすことがあり、注意が必要です。男性に圧倒的に多い病気です。

高尿酸血症の症状

通常、自覚症状はありません。しかし尿酸が高い状態が続いていると、痛風発作や尿路結石発作を引き起こすことがあります。痛風発作の典型的な症状は、足の親指の付け根の関節が腫れて痛みだします。激痛で「風に吹かれただけでも痛い」ということが痛風という名前の由来となっています。また尿路結石発作も突然の激痛で発症し、しばしば救急搬送される方も珍しくありません。

高尿酸血症の原因

最も大きな原因は食事です。尿酸のもとになる「プリン体」の過剰摂取に注意が必要です。特にプリン体が多いのは、レバーなどの動物の内臓、肉類、干物などです。またアルコールは尿酸値を上昇させるので、お酒の飲みすぎには注意しましょう。

高尿酸血症の治療

まずは生活習慣の改善が大切です。適正なエネルギー摂取をこころがけ、「プリン体」を取り過ぎないようにしましょう。十分に水分をとり、お酒の飲みすぎにも注意しましょう。
高尿酸血症のタイプには、尿酸産生過剰型や尿酸排泄低下型などがあり、病態に応じてお薬を選択します。

骨粗しょう症

加齢や閉経といった様々な原因で骨がもろくなっている状態です。骨密度は20歳ころをピークに徐々に低下してきます。骨はずっと同じものではなく、常に古い骨から新しい骨に作り替える新陳代謝を繰り返しています。加齢や閉経によって骨吸収の働きが骨形成よりも高まってしまうと、骨がすかすかになってもろくなってしまうのです。

女性に多い骨粗鬆症

骨粗鬆症は特に女性に多い病気です。閉経後は女性ホルモンが減少するために骨密度が急激に低下します。70歳代では3人に1人、80歳代では2人に1人が骨粗鬆症と言われています。

骨折をきっかけに生活の質が落ちてしまうリスク

骨粗鬆症の初期は症状がありません。しかし骨粗鬆症でもっとも注意したいのが骨折です。骨がもろくなっている状態では、つまづいたり、転んだり、ちょっとしたことで骨折することがあります。骨折がおきやすい部分としては背骨や足の付け根、手首などがあります。骨折してしまうと、それがきっかけで足腰が弱くなったり、寝たきりになってしまい、介護が必要になってしまうことがあります。

骨折しないために

骨粗鬆症を早めに診断し治療することで、骨折するリスクを下げることができます。バランスのよい食事をこころがけ、カルシウム、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを積極的にとるようにしましょう。症状がなくてもお薬による予防治療が非常に大切です。

ホルモン異常

甲状腺ホルモンの異常、副腎ホルモンの異常は多彩な症状を呈します。疲労感、倦怠感、体重減少、食欲不振、関節痛、発汗、頭痛など様々な症状があり、実はホルモン異常が原因だったということがあります。慢性的な不定愁訴があるような場合にはいちどホルモン値を検査してみることをお勧めします。

甲状腺ホルモン異常

喉元のある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンは、全身の代謝を活性化し、調節しています。この甲状腺ホルモンが出過ぎている状態(甲状腺既往亢進症)の代表的なものがバセドウ病です。疲労感、体重減少、頻脈、汗かきなどの多彩な症状を呈します。逆に甲状腺ホルモンが足りないの状態(甲状腺機能低下症)の代表的なものが橋本病です。活気がなくなり、倦怠感、体重増加、汗をかかなくなるといった症状があります。

副腎ホルモン異常

副腎は両方の腎臓の上にくっつく小さな臓器です。しかし全身のいろいろな活動に関与するコルチゾール、カテコラミン、アルドステロンなどの極めて重要なホルモンを分泌しています。倦怠感、食欲不振、体重減少、腹痛、電解質異常、頑固な高血圧などの原因として、実は副腎ホルモンの異常が原因だったということがあります。

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