機能性ディスペプシア
検査で異常を示さない胃症状
機能性ディスペプシアとは、胃カメラや採血などの検査では異常がないにも関わらず、胃もたれ、早期満腹感、胃痛といった胃症状が続く病態のことをいいます。命にかかわる病気ではありませんが、不快な胃症状のために仕事や勉強に集中できない、会社や学校に通えないなど、生活の質を大きく下げることが問題です。
お薬だけでなく生活習慣の見直しも
機能性ディスペプシアは、ストレスによって胃の動きをコントロールしている自立神経が乱されることが原因の一つと言われています。睡眠不足や食生活の乱れがないか見直しましょう。お薬としては胃酸の分泌を抑える薬をつかったり、胃の動きの調子を整える薬をつかったりします。消化器薬だけでは症状の改善が得られないときには、メンタルのお薬や漢方が有効なこともあります。症状を繰り返すことも多いので、多方面からの根気強いアプローチが必要です。