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胃がん

胃がんはかつて日本人のがん死亡率の第一位でしたが、近年は減少傾向にあります。それでも人口高齢化の影響で罹患数ではまだまだ多くの患者さんがいらっしゃいます。胃癌を早期に見つけるためには胃カメラが欠かせません。一般的に健康診断で行われているバリウム検査では早期胃癌を見逃してしまう可能性があります。

胃がんとピロリ菌の深い関係

胃がんはピロリ菌感染と密接に関係しています。乳幼児期にピロリ菌に感染し、そのまま感染が持続すると知らず知らずのうちに萎縮性胃炎という慢性胃炎が広がります。症状は特にありませんが、胃がんはこの萎縮性胃炎を背景に出現するのです。胃カメラで観察すると、胃がんになりやすい萎縮性胃炎か、胃がんになりにくいピロリ未感染胃かが判断できます。ピロリ菌感染が判明した場合には、胃がん予防のためにも除菌治療を行いますが、除菌後も胃がんのリスクは残るため、定期的な胃カメラフォローをお勧めします。

早期がんの状態で見つけることが大切! 

早期がんの状態(がんが表面にとどまっている状態)で病気を見つけることができれば、内視鏡(ESD)で治療することができます。ただし早期がんは微妙な変化でしかなく、病変を見逃さず拾いあげるには熟練の目が必要となります。萎縮性胃炎のあるかたは胃がんのリスクがあるため特に注意が必要です。

胃がんでは命を取られない

死因の原因として日本人には多い胃がんですが、内視鏡検査でしっかりフォローしておけば命を取られることはほぼありません。胃がんリスクは萎縮性胃炎の程度で評価できるため、リスクに応じた検査頻度を提案します。なによりも手遅れになる前に胃がんを見つけることが大切です。

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